イベント【第1回コロキアム<4月17日> 開催報告】
今回の催しの各スピーカーの話を簡単に要約すると以下のようなものでした。 1.根来龍之(早稲田大学商学部教授) 「産業モジュール化時代の戦略論」
モジュール化+オープン化時代の戦略論は、産業モジュールセットとしての事業形態分類をふまえた「事業形態の選択・移行戦略」が競争優位確立のためにまず必要になる。
2.村岡洋一(早稲田大学副総長、理工学部教授) 「なぜ大学からITベンチャーが育たないか?」
早稲田大学は、特許取得・活用、学生ベンチャー支援について、先進的な試みをしていきたい。
3.村上輝康(野村総合研究所理事長) 「情報技術と経営戦略」
情報技術は、経営戦略の3つのフロンティアをつくりだしている。それは、ネットコミュニティ、リアルタイムマネジメント、ユビキタスネットワークの3つである。
4.安藤晴彦(経済産業研究所フェロー<内閣府企画官>) 「日本経済 競争力再生の構想」
モジュール化は、イノベーションを促すと同時に、ベンチャー創生を盛んにする。日本も、技術ロードマップをふまえたモジュール化対応型ベンチャーの群生を必要としている。
5.阿多親市(マイクロソフト株式会社代表取締役社長) 「マイクロソフトの俊敏経営」
IT革命は、インフラ整備からITによる社会的ソリューション実現へと重点が移ってきている。
ITは、効率改善と価値の創出をもたらすという意味で、これからも重要な役割を果たす。 6.國領ニ郎(慶應義塾大学教授) 「情報技術による未来社会の構築」
早稲田大学は、特許取得・活用、学生ベンチャー支援について、先進的な試みをしていきたい。
全体を通じて、私は、「可視化」が一環したキーワードになると感じました。モジュール化によって、部分システムの役割がはっきりわかる(可視化する)。ネットコミュニティによって、消費者にとって企業活動が可視化する。情報共有によって顧客情報が可視化する。ITによって、個々の活動がトレースできる(可視化する)。 問題は、この可視化は生活を豊かにすると同時に、生活を窮屈にするかもしれないことです。 根来龍之 |
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